学校の危機管理   危機管理の基本

・ 学校の危機管理については、様々な考え方があると思いますが、私は上図のように事件事故が発生しないように日常的に予防・未然防止を行うことをリスクマネジメント、発生した後の対応をクライシスマネジメントと捉えるとわかりやすいと考えます。事件・事故発生後の対応において最も力を注がなければならないことは言うまでも無く自らの組織(学校)や個人(教師)はもとより、サービスの提供者(幼児・児童・生徒・保護者等)への被害を最小限にとどめるダメージコントロールです

学校においては大きく3種類の危機管理が存在すると考えられます。

1つは子どもたち(幼児・児童・生徒)の生命や心身に関わることです。具体的には事件・事故、いじめ、不登校などです。

2つめは教職員の生命や心身の安定、身分・職務に関わることです。いわゆる教職員の不祥事や非違行為あるいは安全配慮義務違反等に問われ処分等を受けることです。

3つめは学校の教育活動と環境です。つまり、子どもが育つシステムをはじめとした学校運営に関わることと、運営を行う組織に関わることです。また、教室や体育館・プールなどの施設環境の保全など物的な環境も危機管理の対象となります。さらに、学校が十分に教育活動を行うための保護者や地域からの信頼と協力も含まれます。

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