甘えさせ と 甘やかし

 あるとき、保護者の方から「中1にもなってやたらと甘えてくるんですよ。そのまま甘えさせていいものか、中学生になったんだからもっとしっかりしなさいと言わなければいけないのかな?などと悩んでいます。」と相談されました。

 みなさんもそんな経験はありませんか?中学生のこの時期の甘えは、自立のための親離れをする中で少し不安になっていることの表れかもしれません。思春期に自立していく過程では不安や反発は当然のことです。幼児であれば、甘えてきたら無条件にぎゅっと抱きしめ、甘えさせるのが正解でしょうが、中学生の場合「目で抱きしめる」、つまり、しっかり話を聞いてあげることが甘えさせることになると思います。心を欲しがっている子どもには心で応えてあげることが大事です。それは甘やかすこととは違います。

それとは別に、楽をしたくて、あるいは自立することからの逃避で甘えたりすることがあるかもしれません。そのような時は決して甘やかしてはいけないと思います。「甘えさせる」のと「甘やかすこと」は全く違うことだからです。

子どもは自分で思っているほど大人ではありませんが、大人が思っているほど子どもでもありません。

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