コラム 心に響く校長講話
0と1の差(チャレンジ精神)
・ねらい
正月休みが終わり新しい年になっての子どもたちへの最初の話はなんとなく緊張するものです。と同時に、新しい年を迎えて、校長として、また1つ成長してほしいという願いも強く思うのがこの時ではないでしょうか。
子どもたちに、夢や希望を持ってほしいという願いと、その実現に向けて、何か新しいことにチャレンジをしてほしいという意をこめて、話します。
みなさん、算数の問題です。
「2と3の差はいくつですか?」(生徒 1)
「1と2の差は」(1)
「では、0と1の差はどうでしょうか?」(1)
本当に1でしょうか?
では、こんな場合はどうでしょうか?
野球の試合を考えてみましょう。ヒット3本と2本の差は1本、ヒット2本と1本の差も1本、ではヒット0本で点が入らなかったらどうなるでしょう?
そうですねこれはノーヒットノーランという滅多にない大記録の試合になってしまいます。ヒット1本、2本、3本の世界は点が入ったか、勝ったか負けたかの世界ですが、ヒット0本で勝利すれば大記録です。どうも、ただ単に0と1の差は1ではないようですね。
身近な場合でも考えてみましょう。例えばリンゴが1個、2個、3個あればリンゴを食べることができますが、リンゴが0個であれば、リンゴを食べることは絶対にできないですね。
日常の世界では、0は全くないことだから何もそこからは始まらないし、できないことを0は表すことになります。それに対して、1つでもあれば何かがはじまることを表し、数値の大きさでその量を表すことになります。
皆さんが毎日学習している数学の世界では、0と1の差は確かに1でしょうが、日常生活では0と1の差は決して1ではないということです。
さて、新しい年が始まりました。1を見つけてほしいと思います。そして、昨年までとは違うことにチャレンジをしましょう。
具体的には、お手伝いを始めるでもいいでしょう。朝早起きして、ランニングをするでもいいでしょう。とにかく、自分の夢や希望の実現に向けて、今できる何か新しいことを1つ始めましょう。
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